📅3月8日は「国際女性デー」。
女性の権利向上や社会参加を願う国際的な記念日として、1975年に国連が制定しました。
その背景には、20世紀初頭のニューヨークで働いていた女性繊維労働者たちの勇気ある行動があります。 当時、低賃金や危険な労働環境に置かれていた彼女たちは、改善を求めて声を上げました。 この動きが、今日の国際女性デーにつながる大きな流れをつくったと言われています。
🧵 世界の繊維産業と女性たち
現在、世界では約9,400万人が繊維製造に従事し、そのうち最大80%が女性とされています。 アジアを中心に多くの女性がミシンに向かい、世界中のファッションを支えています。 しかしその裏側には、
- 長時間労働
- 生活賃金に届かない給与
- 安全対策の不備 といった課題が今も残っています。
2013年のバングラデシュ「ラナ・プラザ崩壊事故」では、1,000人以上が犠牲となり、多くが女性労働者でした。 この悲劇は、世界に“ファッションの裏側”を問い直す大きなきっかけとなりました。
🏢ニューヨークの繊維工場と国際女性デー
20世紀初頭には、現在のように生産国と消費国が大きく分かれていたわけではありません。衣料品の生産の多くは、アメリカやイギリスなどの工業国で行われていました。ニューヨーク、マンチェスター、パリなどの都市では、拡大する消費市場を支えるため、数多くの女性たちが繊維工場で働いていました。
生産スピードや消費のあり方、そして生産地はこの100年で大きく変化しました。しかし、女性繊維労働者の労働環境の改善は、現在でも重要な課題の一つとされています。

1911年、ニューヨークでは「トライアングル・シャツウエスト工場火災」と呼ばれる大きな事故が起こりました。この火災では146人が亡くなり、多くが若い女性の移民労働者でした。非常口が施錠されていたことなど、安全管理の問題が大きく取り上げられました。
この事故の前から、女性繊維労働者たちはより安全な労働環境や賃上げを求めてストライキやデモを行っていました。事故をきっかけに社会的な関心が高まり、ニューヨーク州では複数の労働法が整備されました。
こうした出来事の積み重ねが、現在3月8日に祝われる国際女性デーの背景の一つとされています。

1911年ニューヨークでストライキを行う二人の女性の白黒写真
🌏フェアトレードが目指す未来
フェアトレードは、繊維産業のバリューチェーン全体で
- 労働環境の改善
- 有害化学物質の削減
- 適正な賃金の推進
- 労働者の声が反映される仕組みづくり を進めています。
インドのフェアトレード認証工場で働く女性は、 「オーガニックコットンのおかげで病気が減り、環境にも良い。ここで働くことにやりがいを感じています」 と語っています。 こうした声は、フェアトレードが現場に確かな変化をもたらしている証でもあります。
🌼 国際女性デーにできる、小さな一歩
国際女性デーは、 「女性の権利を考える日」であると同時に、 「女性の努力に感謝する日」でもあります。
今日、私たちができることは大きくなくても構いません。
- フェアトレード製品を選んでみる
- 衣服の背景にある“人”を想像してみる
- 周りの女性に「ありがとう」を伝える
- 自分自身の働き方や環境を見つめ直す
その一つひとつが、より良い未来につながっていきます。
✨ おわりに
私たちが毎日身に着ける服の向こうには、世界中の女性たちの努力があります。 国際女性デーをきっかけに、彼女たちの存在に思いを寄せ、感謝を伝える日になれば嬉しいです。


