どこまで続くのこの暑さ💦
いったいどうなっているの?
と、思うのは私だけでしょうか・・・
みなさん今の地球の状態が気になりませんか?
そこで、地球の限界状況/プラネタリーバウンダリーを調べてみた・・・
😲な、なんと、最新の科学的分析によると、9つの地球システムのうち6つがすでに安全な限界を超えていると報告されている・・・‼
🌏地球の限界 「プラネタリーバウンダリー」とは
プラネタリーバウンダリー(地球の限界)とは、人間が将来にわたって安全に生活できる地球の状態を9つの項目で示す概念である。
これらの項目を数値化することで、地球環境が安定しているのか、それとも限界に達しているのかを知ることができる。
プラネタリーバウンダリーを提唱したのは、スウェーデン出身で環境学者のヨハン・ロックストローム博士らの研究グループだ。2009年、学術誌に論文が掲載されて知られるようになった。
プラネタリーバウンダリーが注目される背景
プラネタリーバウンダリーは、なぜ注目されているのだろうか。それは地球全体の環境がどの程度危険な状態なのかを知る指標になること、
そしてSDGs(持続可能な開発目標)が国連によって採択されたことが挙げられる。
地球環境が汚染されているのは、多くの人が感じていることだ。プラネタリーバウンダリーは、これらを全体から捉えており、わかりやすいのが特徴だ。
また、世界的な取り組みであるSDGsの目標達成にも利用できる。こうした点が、注目される背景にある。
気候変動
成層圏オゾン層の破壊
海洋酸性化
生物地球化学的循環
グローバルな淡水利用
土地利用変化
生物圏の一体性
大気エアロゾルの負荷
新規化学物質
■2022年には新たに化学物質が追加され、10項目となりました。
- 気候変動:大気中の二酸化炭素(CO2)の濃度と、地球気候系に変化が起きたときに引き起こす放射エネルギーの収支の変化量
- 海洋の酸性化:海水の炭酸イオン濃度
- 新規化学物質:プラスチックや放射性物質、遺伝子組み換え生物などの存在
- 窒素:人間活動による肥料の使用などで過剰に環境中へ排出され、大気汚染、温室効果ガス排出、富栄養化、水質悪化などの環境問題
- リン:農耕における化学肥料の利用増加がリンと窒素の環境への流出を招き、水質の汚染など
- 淡水の利用:人類が生活や農業で利用する淡水資源の総量
- 土地の改変:熱帯雨林や熱帯林での森林伐採
- 生物多様性の損失:生物圏全体の機能や安定性
- 大気汚染:大気中に排出される汚染物質の量
- オゾン層の破壊:成層圏のオゾン濃度
「気候変動」、「生物圏の一体性」、「土地利用変化」、「生物地球化学的循環」「新規化学物質」「グローバルな淡水利用」については、人間が安全に活動できる境界を越えるレベルを超えていると指摘されています。
惑星の境界の 2023 年のアップデート
プラネタリー境界
※ポツダム気候影響研究所は、毎年更新されるプラネタリー ヘルス チェックにプラネタリー バウンダリー フレームワークを使用しています。
⚠️限界を超えた6つのシステム
■気候変動:CO₂濃度は約420ppmに達し、上限450ppmに迫る勢い。
■生物圏の一体性:絶滅率は自然状態の100倍以上。第6の大量絶滅期と呼ばれるほど深刻。
■土地利用変化:原生林の被覆率は75%が必要とされる中、約60%まで減少。
■生物地球化学的循環:窒素・リンの流出が限界値を大幅に超過。
■新規化学物質:プラスチックや農薬など3500種以上が汚染源とされ、リスク評価が追いついていない。
■グローバルな淡水利用:ブルーウォーター(川や湖)とグリーンウォーター(土壌水分)の両方が限界を超過。
SDGsの「ウェディングケーキモデル」とは?
SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標です。よりよい世界を実現するための、17の目標と169のターゲットが設定されています。達成期限を2030年とし、世界中で取り組みが広がっています。
SDGsの「ウェディングケーキモデル」とは、持続可能な開発の三側面、経済・社会・環境についてのSDGsの考え方を図式化したものです。
図のように、まるで3段ウェディングケーキのような形をしていることから、「ウェディングケーキモデル」と呼ばれています。下から順に「生物圏(Biosphere)」・「社会圏(Society)」・「経済圏(Economy)」という3層構造で、とりわけ環境の重要性が示された図となっています。下層2段は、中心部が空洞のドーナツ型です。環境なくして社会は成り立たず、社会なくして経済の発展はないということを表すために、このような形をしています。
このウェディングケーキモデルは、ヨハン・ロックストローム博士と、パヴァン・スクデフ博士によって提唱されました。
※ヨハン・ロックストローム博士
スウェーデン出身の環境学者。ドイツのポツダム気候影響研究所の共同所長で、同時にポツダム大学教授(地球システム科学)でもあります。過去には、ストックホルム・レジリエンス・センターで所長を務め、「プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)」を提唱したことでも知られている人物です。
※パヴァン・スクデフ博士
インド出身の環境経済学者。これまでに、TEEB(生態系と生物多様性の経済学)の研究リーダーや、国連環境計画(UNEP)のグリーン・エコノミー・イニシアティブの責任者や親善大使を務めるなど、指導力・影響力の非常に大きな人物です。2018年には、環境保全団体WWFインターナショナル総裁に就任しています。
🌱環境問題に対して、私たちができること
・ボランティアに参加
まず思い浮かぶのはボランティアではないでしょうか?
国内最大級のボランティア紹介サイトactivoではたくさんの紹介があります。
1日だけの参加ができる募集もあるので、一度参加してみてください。
また、ソーシャルグッドな活動に取り組む人をソーシャルセクターと呼びます。
・エシカル消費を心掛ける
エシカル消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動です。
そもそも、エシカル(ethical)とは、直訳で「倫理的な」という意味があります。
一人一人が社会課題に気付き、日々の消費を通して、その課題の解決のために自分は何ができるのかを考えてみましょう。
・フェアトレード商品の購入
フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。
国際フェアトレード認証製品が見つかる!買える!ECサイトをご紹介します。お買い物でフェアトレードに参加しませんか? 特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン
・地産地消
環境負荷の小さい商品、すなわち地元で採れた食材を選びましょう。
地産地消を進めることは、地元の農業を振興するという意味で、地方創生にもつながります。
🌱再生可能エネルギーの使用
特に発電ではたくさんのCO2が排出されています。
そのため、家庭の電力を再生可能エネルギーを使用する電力会社に切り替えることでこの問題に取り組むことができます。
再生可能エネルギーを使用する電力会社には、さすてな電気や自然電力、ハチドリ電気、Looopでんきなどがあります。
・省エネ家電の使用
エネルギー効率の高い家電製品を使用することで、電気消費量を減らすことができます。
これにより、温室効果ガスの排出量を減らし、電気料金の節約にもつながります。
・フードロスの削減
食品の購入量を管理し、廃棄を減らすことで、フードロスが引き起こす環境問題を軽減できます。
食品廃棄物は、埋立地での分解時に温室効果ガスを発生させるため、重要な問題です。
・5Rを意識する
5R とは、ごみを減らして環境を守るための取り組みのことです。
5Rの示すアクションは、Refuse(リフューズ)、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Repair(リペア)、Recycle(リサイクル)です。5つの頭文字「R」をまとめて5Rと言います。
5Rすべてを取り入れて生活するのは、難しいという方は「1R」ずつ取り組んで行くことをおすすめします。
・ミートフリーマンデー
ミートフリーマンデーとは、「最低限週に1度、月曜日だけでも肉を食べることをやめる」というものです。
地球環境保護活動の一環として、元ビートルズのポールマッカートニーとその娘によって考案されました。
肉は水という観点だけでなく、地球温暖化という観点でも環境への負荷が大きいことで有名です。
🌱環境負荷の低い食材の使用
窒素は農作物の成長において最も必要な栄養素の一つです。
現状では、合成窒素肥料が多く使われており、河川に流れて水質汚染の原因となっています。
そのため、合成窒素肥料が使われていない食材の購入も効果的です。
その他にも、バーチャルウォーターやフードマイレージなども意識しましょう。
・ファッションを見直してみる
最近では、ヴィーガンレザーの中にはブドウやパイナップル、りんごなどの食品廃棄物を使ったバイオレザーも登場しています。
エシカルファッションとして取り入れてみるのもいいかも知れません。※環境省_サステナブルファッション
・節水を心がける
水をきれいにする浄水場や汚れた水を浄化する下水処理場などでは、二酸化炭素が発生しています。
私たちが節水を心がけることによって、二酸化炭素を減らすことにつながります。
具体的には、こまめにシャワーの水を止めることや、歯磨き中は蛇口を止めるなど、水を出しっぱなしにしないようにしましょう。
・車の移動を減らす
車で移動するよりも、電車やバスで移動すると一人当たりの温室効果ガスの排出量を少なくできます。
また、自転車や徒歩で買い物に行くなど、普段の移動手段を見直すことで地球温暖化を防ぐことに繋がります。
・寄付をする
寄付をすることで、あなたが課題に感じている問題に取り組むことができます。
最後に、地球の現状は、まるで森の奥で静かに崩れ始める地形のようです・・・
でも、気づいた私たちには道を変える力があります。