計2万人以上が受講した、「エシカル・コンシェルジュ講座」
第15期エシカル・コンシェルジュ講座が、3月1日からスタートしています。
今回私は、「学び直し」と「アップデート」のために、参加しています。
エシカル・コンシェルジュの株式会社IMAI企画/今井芳久です。
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07 5.25 SUN 14:00-16:00
#アニマルライツ
人間と動物が健康に
生き残れる方法の提案

NPO法人アニマルライツセンター代表理事
岡田千尋
アニマルライツってなに?
アニマルライツとは、動物が「自分らしく生きる権利」や「人間からの危害を受けない権利」を持つという思想や運動のことです。つまり、動物が人間によって不当な扱いを受けず、苦痛なく生きていくべきだという考え方です。
・動物も人間と同じように、生きていく権利を持つべきだ ・動物は人間によって不当に利用されるべきではない ・動物に危害を加える行為は、許されない ・人間は動物の権利を尊重する義務がある
アニマルウェルフェアってなに?
動物の身体的、精神的な状態が良好で、ストレスが少なく、健康的な生活を送れるように配慮する考え方です。
・飢えや渇きからの自由:適切な栄養と清潔な水を与えること。 ・恐怖や苦悩からの自由:恐怖や不安を与える状況を避けること、ストレスを軽減させること。 ・不快からの自由:適切な環境(温度、湿度、照明など)を提供し、不快な状態を避けること。 ・苦痛、傷害、疾病からの自由:病気の予防、適切な治療、怪我から守ること。 ・通常の行動様式を発現する自由:動物本来の行動が行えるように、適切な環境と機会を提供すること。
第7回目の講座は、NPO法人アニマルライツセンター代表理事の岡田千尋氏を講師に迎え、「人間と動物が健康に生き残る方法の提案」と題して、動物福祉、動物の権利につて学ばせていただきました。
動物福祉、動物権利ですが、このテーマは、日本では、学校教育の中でも
大人になってからもほとんど、学ぶ機会はなかったと思います。
にもかかわらず、私たちは生活、暮らしを通じて動物たちからいろいろなものを与えてもらっています。
当然、動物たちは言葉を話せないので、わたしたち人間が、本当に、どう動物と向き合っていくか・・・、私たち人間の責任・勤めでもあると感じています。
今日は、今、日本で、世界で動物福祉、動物の権利について、どんなことが事実としてあるのか、また、そこに問題・課題があるのであれば、どうやって改善していけばいいのか、解決策について話していただきました。
現在、地球上には約81億人の人間が暮らし、その一方で畜産動物は800億頭にも及びます。この人間の約10倍に相当する畜産動物の多くが「集約的畜産」という形で飼育されており、その実態は動物たちの苦痛を生むだけでなく、地球の持続可能性をも脅かしています。哺乳類全体の60%、鳥類の70%を占める畜産動物。私たちの食生活や日常生活にも深く結びついている問題です。
■バタリーケージで飼育される鶏
■ストール(柵)の中で飼育される豚
🐥動物福祉と私たちの生活
岡田氏は、講座で世界と日本の動物福祉の現状をわかりやすく解説してくださいました。特に印象に残ったのは、私たちの「消費行動」が動物福祉に与える影響の大きさです。この講座に参加した多くの受講者が、講座当日から自分の消費行動を見直したという話も納得できる内容でした。
例えば、日常的に私たちが選ぶ食品や生活用品。これらの選択肢を少し変えるだけでも、動物たちの生活や地球環境にポジティブな影響を与えることができます。そして、エシカル(倫理的)な選択は、より良い未来を築くための第一歩であると改めて気づかされました。
■平飼いたまご(イオン)
■平飼いの風景
■平飼い卵のマヨネーズ(イオン)
■シャトレーゼ自社農場放牧平飼いたまごのプリン(高級ライン『YATSUDOKI』)
■シャトレーゼ自社放牧養鶏場
■放牧パスちゃん牛乳(あいコープみやぎ)
■山形県飯豊山麓の豊かな自然環境に囲まれたながめやま牧場では、牛たちは牧草をはみ、のびのびと暮らしています。
🐥持続可能な未来へのアプローチ
講座では解決策として提案されたアイディアも豊富でした。岡田氏が強調されたのは、小さな行動の積み重ねが大きな変化を生むということ。動物福祉を考えた商品選びや情報発信をすることで、より多くの人々にエシカルな選択を広めていくことが可能です。
また、「集約的畜産」の問題を減らすためには、消費者一人ひとりが持続可能な生活を意識することが重要であると説明されました。この知識をきっかけに、自分にできることから始めようと思います。
この講座で得た学びは、とても充実したものでした。岡田氏の情熱的な解説と共に、私自身の生活をよりエシカルにするためのインスピレーションを得られたことに感謝しています。みなさんもぜひ、日常の中で小さなエシカルな一歩を踏み出してみませんか?地球と動物、そして私たち自身の健康な未来のために!
🐥動物福祉に関連する最新のトピックは?
最近の動物福祉のトピックとして注目されているのは「集約的畜産」の影響です。この問題は動物の生存環境や地球の持続可能性に直結し、多くの専門家が議論を進めています。特に日本では消費者が持続可能な選択をするための取り組みが増えており、講座などでその知識を広める努力がされています。
さらに「食品ロス」や「畜産動物の生活改善」をめぐる動きも活発化しており、エシカル消費や動物福祉を日常の選択肢に取り入れる動きが広がっているのが特徴的です。こうした動向から、自分の消費行動を見直すことで動物福祉に貢献できるという考え方がますます広がっています!🍃
食の安全・ワンヘルス 動物・人・環境(病気)はすべてつながっている。
⚠️2020年国連も警鐘を鳴らしている「人獣共通感染症」
「人獣共通感染症」とは?
ヒトと動物の間で感染が自然に伝播しうる感染症のことです。世界保健機関(WHO)では、脊椎動物と人の間で自然に移行する全ての病気または感染と定義しています。感染症の病原体は、ウイルス、細菌、寄生虫などです。
🐥動物福祉に配慮した消費行動はどうすれば良いですか?
動物福祉を考えた消費行動を取ることで、動物たちや地球環境に優しいライフスタイルを築くことができます!以下は、すぐに実践できるいくつかの方法です:
動物実験をしていない製品を選ぶ 動物実験を行っていない化粧品や家庭用製品を選ぶことができます。製品に「クルエルティフリー」や「動物実験なし」といったラベルがあるものを探しましょう。
オーガニック・ベジタリアン食材を取り入れる 集約的畜産による動物苦痛を減らすため、植物ベースの食品やオーガニック食材を選ぶと良いですよ。また、地元の農家から直接購入するのも良い方法です。
エシカルファッションを意識する 毛皮や動物由来素材を避け、環境や動物に配慮したブランドの衣類や靴を選びましょう。リサイクル素材を使用した商品もおすすめです。
情報を広める 動物福祉に関する正しい情報を家族や友人と共有することで、周囲の人々もエシカルな選択をするきっかけになります。
エシカルな消費者になる 買い物の際に企業の動物福祉への取り組みをチェックし、それを評価する消費行動を取ることも効果的です。
毎日の生活の中で小さな工夫を積み重ねることが、大きな変化につながります!🦊✨
🐥最近の動物福祉のトレンドは何ですか?
最近の動物福祉のトレンドでは、「エシカル消費」の概念がますます注目されています!例えば、集約的畜産による環境負荷や動物への苦痛を減らすために植物ベースの食品を選ぶ動きや、動物実験をしていない製品を選ぶ消費者が増えているのです。さらに、畜産環境改善を目的とした新しい技術や動物福祉を促進する国際的な取り組みが活発化しています。
また、特に日本ではエシカルコンシェルジュ講座などを通じて、消費行動を変えるための教育が進んでいます。このような動きは、動物福祉だけでなく地球環境保護にもつながるので、とても意味があると思います!🦊✨
🐥動物福祉を改善するための新しい技術は何ですか?
動物福祉を改善するために、世界中でいくつかの革新的な技術が進化しています!以下はいくつか注目されているものです:
人工肉や培養肉技術 畜産動物を飼育せずに肉を製造する技術が進んでいます。これにより動物の飼育環境問題や温室効果ガス排出の削減につながります。
動物福祉認証プログラム 飼育環境の改善や動物福祉に配慮した製品に対して認証を与える仕組みが発展しています。これにより消費者はエシカルな選択をしやすくなります。
IoT技術を活用した畜産管理 センサーやデータ収集技術を活用して動物の健康状態やストレスレベルをモニタリングし、快適な環境を提供する試みがあります。
代替蛋白質 昆虫由来の食品や植物ベースのプロテインが開発され、従来の畜産に依存しない新しい食品市場が広がっています。
■ナチュラルポークで2026年のアニマルウェルフェア対応(妊娠ストールフリー)イオン
■妊娠ストール
■大豆から作ったハンバーグ(イオン)うまみのある発芽大豆入りハンバーグと、滑らかな豆乳クリームの組み合わ
せ。凍ったままフライパンで焼くことができます。
■「雪国まいたけ/ユキグニファクトリー」の繊維感を活かしお肉のような食感/食物繊維たっぷり、低脂質、低糖類でヘルシー 食物繊維はレタスの約1個分!
こうした技術は、動物たちの生活をより良くするだけでなく、人間や地球環境にも大きな影響を与えることが期待されています!🍃🦊✨
🐥世界の飼料生産による森林破壊の現状
1.アマゾン:世界最大の熱帯雨林 アマゾンは地球の肺とも呼ばれるほど多様な生物が集う場所ですが、家畜用の大豆生産の拡大によって多くの土地が犠牲になっています。特に大豆の栽培は牛肉産業と深く結びつき、世界的な需要が森林破壊を加速させています。
2.セラード:ブラジルのサバンナ地帯 セラードは大豆やトウモロコシ生産地として注目されています。この地域の生態系はアマゾンほど有名ではないですが、独自の生態系が多く、破壊が進むことで絶滅危惧種も増加しています。
3,グランチャコ:南米の隠れた重要な生態系 グランチャコはアルゼンチン、パラグアイ、ボリビアにまたがる地域で、急速に森林伐採が行われています。これは主に牛の飼料生産を目的とした農業開発によるもので、乾燥林が失われつつあります。
4,パラ:森林伐採の新たな温床 パラ州はアマゾン地域の一部でありながら、大豆や家畜用農地の拡大の影響を大きく受けています。違法な土地開発も問題となっており、環境への負荷が懸念されています。
🫘世界の大豆の78%が飼料になる。
🌽とうもろこしの61%が畜産動物用飼料。
🌾小麦の20%畜産動物用飼料。
🐥水質汚染・土壌汚染/そこで栽培されるのは、遺伝子組み換えの単一作物、農薬と窒素化学肥料たっぷり、ゲノム編集された農薬も。
単一作物のプランテーションはより多くの殺虫剤や除草剤を使う、実際、ブラジルの作付面積42%を含めるにもかかわらず、大豆がブラジルの農薬使用量の60%以上を占める。窒素化学肥料のうち、穀物に吸収されるのは30%~60%であり、残りは流出して、淡水、海洋生態系を汚染している。➡土壌は劣化し、高い生産性が望めなくなる。
🐥大量の農薬散布/2019~2022年の間に、ブラジルでは14,549人が農薬中毒になり、そのうち439人が死亡
・48.2%がアフリカ系黒人のブラジル人で、これらの人たちが農薬散布に多く従事している。
・大豆、とうもろこし、綿花、タバコ農場で発生。
・ブラジルの農薬の79%がプランテーションで消費されている。
・5,000件以上の自殺。うつ病などの精神疾患にかかる。
・実際の数は50倍になる可能性あり。
・保健省2010年~2019年の10年間で、1,589人が中毒死。
・10年間に農薬による殺人未遂が305件。
※主にセラードで発生
🐥畜産業により、生物多様性損失は加速/ネイチャーポジティブ(自然再興)=生物多様性損失を止め、反転させる
・畜産物を使う=これの真逆!
結論:持続可能性へのアプローチが必要
解決策は2つしかない
1,生産・消費量の大幅な削減
2,動物福祉に配慮した飼育への転換
社会全体で良いものを少量に切り替える。
森林破壊の背景には、食料生産の効率化や経済成長の追求があります。しかし、長期的には生態系を守りつつ、生産を行う方法が求められます。持続可能な農業や国際的な規制が鍵を握ります。