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【脱炭素の最前線!】出光興産×大林組も挑む!「次世代バイオディーゼル燃料」の仕組みと未来

2026.06.11

いま、自動車や運輸、そして「建設業界」にいたるまで、大きな注目を集めているクリーンエネルギーがあります。それが「次世代バイオディーゼル燃料」です。

電気自動車(EV)への完全移行にはまだ時間がかかるなか、「今ある機械やインフラをそのまま使って脱炭素ができる切り札」として、日本のトップ企業たちが続々と本格的な導入に乗り出しています。

特に注目したいのが、エネルギー大手の出光興産と大手ゼネコンの大林組による強力なタッグです。

この記事では、次世代バイオディーゼルの仕組みといった基本から、出光興産と大林組がどのような未来を見据えて取り組んでいるのかまで、わかりやすく解説します。

 

 

1.次世代バイオディーゼル燃料(リニューアブルディーゼル)とは?

バイオディーゼル燃料とは、植物油や家庭・飲食店から出る「廃食油」などを原料にして作られる液体燃料のことです。
なかでも現在注目されている「次世代型」は、リニューアブルディーゼル(RD水素化植物油(HVOと呼ばれています。

従来のバイオ燃料(FAME)は、軽油に数%しか混ぜられないという制限がありました。
しかし次世代型は、最先端の水素化処理技術によって「石油から作った本物の軽油と、分子レベルでまったく同じ構造」に仕上げられています。

そのため、軽油に混ぜる必要がなく、100%の濃度でそのままディーゼル車や建設機械に使用できるのが最大の特徴です。

 

2.なぜ注目される?3つの圧倒的なメリット

  • 燃やしてもCO2が「実質ゼロ」
    原料となる植物が成長過程でCO2を吸収しているため、燃料として燃やしても地球全体のCO2を増やさない「カーボンニュートラル」が実現します。
  • 既存の車両や設備をそのまま使える
    エンジンを改造する必要がなく、既存の燃料供給インフラ(ガソリンスタンドや給油タンク)をそのまま使えるため、導入コストが低く即効性があります。
  • 食料問題と競合しない
    トウモロコシなどの穀物ではなく、不要になった「廃食油」や非食用の植物、藻類などを原料とするため、世界の食料価格に影響を与えません。

 

3.【注目事例】出光興産×大林組の先進的な脱炭素へのアプローチ

次世代バイオディーゼルの普及に向けて、日本の産業界を引っ張っているのが出光興産と大林組の取り組みです。両社は建設現場におけるCO2削減に向けて、以下のようなステップで連携を強めています。

建機向けバイオ燃料「IRD」の実証実験

両社は京都府の企業(松林)と連携し、大林組の建設現場で使用する油圧ショベルや発電機に、軽油の代替として「出光リニューアブルディーゼル(IRD)」を使用する実証実験を実施しました。
出光興産はこの結果を踏まえ、一般への商用販売を開始しています。

大型の建設機械はパワーが必要なため、電気(バッテリー)への置き換えが技術的に非常に難しい分野です。そこに既存の建機がそのまま使える次世代バイオ燃料を導入したことは、建設業界の脱炭素化において極めて大きな一歩となりました。

 

さらに発展する脱炭素連携(カーボン・オフセット)

両社の取り組みはバイオ燃料だけにとどまりません。
どうしても現場で削減しきれないCO2に対しては、出光興産が供給するJ-クレジット付きの燃料油「出光カーボンオフセットfuel Jを活用し、大林組が環境省の指針に基づく「カーボン・オフセット第三者認証」を取得するといった、さらに一歩進んだクリーンな現場づくりへの連携へ発展しています。

 

4.本格的な普及への課題

非常に理想的な次世代バイオディーゼルですが、広く一般のガソリンスタンドに普及するまでにはまだ課題もあります。

  • 製造コストの高さ
    通常の軽油に比べて、製造や調達のコストが高いため、価格面での課題が残っています。
  • 原料(廃食油など)の安定確保
    日本国内の廃食油だけでまかなうのは難しいため、出光興産のように海外から安定して品質の高い燃料を調達するグローバルなサプライチェーンの構築が必要です。

 

5.まとめ:私たちの未来はどう変わる?

「すべての乗り物をEVにする」というのは、大型トラックや重い建設機械が動く現場では、技術的にもコスト的にも簡単ではありません。

だからこそ、いまあるインフラや機械をそのまま活かせる次世代バイオディーゼル燃料は、非常に現実的で効果の高い「今すぐできる脱炭素」の選択肢です。

エネルギーをつくる出光興産と、それを使って街をつくる大林組。このような企業の挑戦によって、私たちのインフラが少しずつ、確実にクリーンなものへと塗り替えられています。

 

 

会社概要

名称 出光興産株式会社
本社 〒100-8321 東京都千代田区大手町1-2-1
代表者 木藤俊一
設立 1940年
主な事業内容 燃料油事業、基礎化学品事業、高機能材事業、電力・再生可能エネルギー事業、資源事業
ウェブサイト https://www.idemitsu.com/jp/index.html
名称 株式会社大林組
本社 〒108-8502 東京都港区港南2丁目15番2号
代表者 蓮輪賢治
設立 1936年
主な事業内容 国内外建設工事、地域開発・都市開発・その他建設に関する事業、およびこれらに関するエンジニアリング・マネージメント・コンサルティング業務の受託、不動産事業ほか
ウェブサイト https://www.obayashi.co.jp/
名称 株式会社松林
本社 〒626-0071 京都府宮津市字由良73番地
代表者 松林威寿
設立 1962年
主な事業内容 石油製品販売・石油製品輸送
ウェブサイト https://www.matsubayashi.kyoto/

以上

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