計2万人以上が受講した、「エシカル・コンシェルジュ講座」
第15期エシカル・コンシェルジュ講座が、3月1日からスタートしています。
今回私は、「学び直し」と「アップデート」のために、参加しています。
エシカル・コンシェルジュの株式会社IMAI企画/今井芳久です。
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04 4.13 SUN 14:00-16:00
#リジェネラティブ
大地と人が共に生きる “環境再生型農業”という希望
農業と聞くと、何となくエコでグリーンなイメージがありませんか?しかし、農法によっては逆に土壌や生態系に負荷をかけることが分かっています。一方で、土壌再生や生物多様性、脱炭素そして人間の健康にもつながる「不耕起栽培」という農法に近年注目が集まっています。
この講座では、「1000年続く農業」を目指し、神奈川県横須賀市で再生型農業を実践するSHO farmの晶子氏・翔氏を講師に迎え、不耕起栽培の詳細や健康な土壌と社会につながる農園での様々な取り組みを学び、持続可能な農業と食について一緒に考えます。誰にとっても身近で欠かせない食というテーマについて、一人ひとりが改めて考え直すきっかけになるはずです。
大地と人が共に生きる“環境再生型農業”という希望
はじめに
農業は、人間が自然と共存しながら食を得る営みです。しかし、現代の農業は土壌の劣化、環境負荷、生態系の破壊など、多くの課題を抱えています。そんな中、持続可能な農業の形として注目されているのが環境再生型農業(リジェネラティブ・アグリカルチャー)です。
神奈川県横須賀市に拠点を構え、「1000年続く農業」を目指すSHO Farmは、環境再生型農業を実践する農場として、多くの人々に希望を与えています。本ブログでは、SHO Farm代表の仲野晶子さんと、メンバーの仲野翔さんの取り組みに焦点を当て、大地と人が共に生きる未来について考えます。
🌱農業は、エコでグリーンなイメージ???
実は農法によっては逆に土壌や生態系に負荷をかけることが分かっています・・・。
🌱環境再生型農業とは?
環境再生型農業とは、農業を単なる生産活動にとどめず、土壌の健康を回復し、生物多様性を促進し、炭素を土壌に蓄積することで気候変動を緩和する農法です。具体的には、不耕起栽培(土を耕さない農法)、輪作、カバークロップ(地表を覆う作物)の活用、家畜との共生など、さまざまな方法が採用されています。
従来の農業と異なり、土壌の耕作を極力避けることで、土壌微生物の活動を促進し、肥沃な土を作ることができます。これにより、水の保持力が向上し、肥料や農薬の使用を削減することが可能となります。
🌱SHO Farmの取り組み
🖱️sho-farm
SHO Farmでは、自然の生態系を活かした農業を実践しています。その主な取り組みとして以下の点が挙げられます。
・不耕起栽培の導入 土を耕さずに作物を育てることで、土壌の健康を保ち、微生物が豊かに育つ環境をつくります。
・生物多様性の促進 農場では多様な作物を栽培し、害虫や病気の発生を自然に抑えています。また、周囲の森とつながる生態系を維持することで、土壌の回復を助ける動植物が生息できる環境を整えています。
・炭素の土壌蓄積 植物を適切に管理することで、炭素を大気から土壌に蓄積し、気候変動の緩和に寄与します。
・地域との共存 SHO Farmは単なる農業の場ではなく、地域の人々と共に持続可能な社会を築く場所です。ワークショップや体験型農業を通じて、環境再生型農業の重要性を広めています。
・定常型経済とは、経済成長を目的としない経済。農業に成長の論理をあてはめず、環境以上の収量を求めず、光合成の速度に自分と社会を合わせる農業こそが「環境再生型農業」である。※自然の原理原則を守った農業である。
🌱環境再生型農業の可能性
環境再生型農業は、単なる「環境にやさしい農業」という枠を超え、人々の生活と健康を支える根本的なアプローチです。この農法は、農業従事者だけでなく、消費者の意識によっても広がる可能性を秘めています。
例えば、食品を選ぶ際に「どのような農法で作られたか」を考えることで、持続可能な農業を支援することができます。また、家庭菜園や市民農園の活動を通じて、土壌の健康を守る方法を学ぶこともできます。
🌱まとめ
SHO Farmの取り組みは、農業の新たな可能性を示しています。大地と人が共に生きるためには、自然の仕組みに耳を傾け、持続可能な方法で食を得ることが重要です。環境再生型農業は、単なる農業の技術ではなく、未来の社会を形作る鍵となるでしょう。
👉再生型農業を通じて環境と社会の再生を実現する
👉誰もが自給する資源と知識にアクセスすることができる
👉自然と近くあることが価値
👉生命を中心とした定常型社会への移行
※定常型社会とは、経済成長を絶対的な目標とせず、持続可能な豊かさを追求する社会のことです。
私たち一人ひとりが、食の選択を通じて環境再生型農業を支援し、よりよい未来を築くことができます。これからの農業は、生産だけではなく、環境を再生し、社会全体の持続可能性に貢献するものへと進化していくのです。
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